「地に足がつく」上等朝ごはん、キタナカガーデン:コスタビスタ沖縄

「グラウンディング」、という言葉がある。 ヨガや瞑想を実践される方には、なじみのある言葉かもしれない。簡単にいうと、意味は「地に足が着く」ということ。しっかり大地に足を付けて、ちゃんと自分の人生を選ぶようなイメージだ。グラウンディングしている、という状態には、暮らしのすべてーーどんな風に生きるのかという姿が、自身の選択の結果として表れる。そこではもちろん、何を食べるのかということも、とても重要な要素となる。

2019年7月3日、EMウェルネスリゾート・コスタビスタのレストランがリニューアルして「キタナカガーデン」に生まれ変わった。テーマは、「カラダとココロが喜ぶごはん」だという。名前の「キタナカ」はホテルのある北中城村に由来し、地元に根ざし、新しいものを生み出しながらも歴史を大切にする、コスタビスタらしいネーミング。その名の通り新しい朝食ビュッフェには、その土地ならではの旬の食材がふんだんに使用されている。

レストランに一歩足を踏み入れてすぐに気づくのは、爽やかな空気感だ。内装は以前よりシンプルに、ゲストにとって分かりやすい親切なレイアウトに設計されている。白を基調としたカウンターに、並べられた料理の数々が良く映える。ホテルの朝食といえば、料理のバリエーションの豊富さも魅力のひとつ。もちろんこの朝ビュッフェでも、和・洋など様々な料理を目移りしながら楽しめる。でもここではもう一味加わった、EMならではの贅沢さを味わうことができる。

例えば、命薬(ぬちぐすい)朝食というコーナー。女性長寿日本一の北中城村をテーマに、地元の食材を使った昔ながらの沖縄のお惣菜が並べられている。野菜をたっぷり摂ることができる品々は、どれも滋味がぎゅっと詰まった優しい味わいだ。ホテルの自社農場、サンシャインファームから採れたての島野菜たちが届けられ、シャッキリとした葉物や太陽の光を浴びて甘く実ったトマトなどが、身体を目覚めさせてくれる。ホテルの自家製パンも、100%全粒紛のものやEMきび糖ブレッド、EM食パンや自家製カンパーニュなど、バリエーション豊富でどれも美味しい。

また、サンシャインファームで育てられた鶏が産んだ「EM卵まなたまご」を贅沢に使用した、自慢の出汁巻き卵焼きもぜひ食べてほしい。滑らかな触感と出汁の香りに感動するはずだ。また、圧巻のだし茶漬けコーナーも見逃せない。あんだんすー、アーサ、高菜、豚肉の島コショウ煮など、様々な沖縄食材のトッピングを組み合わせながら自分のお気に入りバージョンを味わえる。

サラサラとのど越しの良いお茶漬けは、かならずお替りしてしまうはずだ。ごはんも白米、玄米どちらもEMを使用して育てられており、豆腐もEM栽培有機大豆を使用した手作りのもの。一通り食事を楽しんだら、最後はお茶かコーヒーで一息。もちろん緑茶はこだわりのEM栽培の茶葉、コーヒーはコスタリカ産の特級グレードEMコーヒー豆を使用している。

大満足で食事を終えたあと、ふと、気づいた。これまで色々なホテルで朝食を頂いたけれど、なんだか、体感が違うのだ。お腹いっぱいのはずなのに、身体がとても軽い!そして、その実感は一日を通して感じることができた。普段よりもエネルギーが満ちた感じで、シャッキリ目覚めてパワフルに過ごせたのだ。そのときに思い出したのが、冒頭に挙げた「グラウディング」という言葉。土地に根付いた食べ物は、その土地としっかり結びつく手助けをしてくれるのだ。なるほど。たしかに、カラダとココロが喜ぶごはん、だった!

Information
キタナカガーデン 暮らしの発酵ライフスタイルリゾート(旧コスタビスタ沖縄ホテル&スパ)内
住所
沖縄県中頭郡北中城村喜舎場1478
TEL
098-935-1664
営業時間
【朝食】6:30~10:00(ラストオーダー9:30)
その他
大人 2,300円
子ども(4歳~小学生) 800円
幼児(3歳以下) 無料

※他にランチ、ディナービュッフェあり(料金は異なります。)

この記事を書いた人

黒田 晶

2013年に沖縄に移住し、のんびり楽しくやってます。最近は「共感力」の大切さに、強い興味を抱く日々です。

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