プール掃除を安全&ラクにする微生物の発酵分解パワー

学校のプール清掃は、児童や生徒がしているところも多いのでは? プールの授業が終わると、学校のプールには防災のために水がはられ、約半年間放置されます。

その間、落ち葉や虫などがプールの中に堆積し、それがヘドロ化してプールの壁・底はヌルヌルに!ヌルヌルしたプールは滑りやすく、掃除中に子どもたちが滑って転んでケガをするケースもあるそう。

また、掃除のための化学薬品で、肌の弱い子どもたちが肌荒れしてしまうことも。 そんな時には微生物の発酵分解パワーがお助け! プールを使用する前後の季節(春と秋)にEM(有用微生物群)を100~150リットルずつ入れておくと、EMがヘドロを分解し、汚れのこびりつきを防ぐので掃除がラクになります。家庭から持ち込んだ米のとぎ汁を有効活用し、自分たちでEMを増やし、それをプール清掃に使うという一連の流れで環境学習に取り組むこともできます。

EMの効果

  1. EMがプールの壁や底に棲みついて、ヘドロを分解し、汚れをつきにくくする。
  2. アオコ(アオミドロなどの植物性プランクトン)やアオコのエサとなる栄養分をEMが利用するため、水が緑色になるのを防ぐ。
  3. プール内が滑りにくいので、滑って転んでケガをする心配が少ない。
  4. 薬品ではないので、肌が弱い子でも安心して掃除ができる。
  5. プール清掃の排水が川や海に流れていき、地域の河川の浄化につながる。

<EMプール清掃に関するお問い合わせ> 環境学習ネットワーク事務局(EM研究機構内) tel 098-935-0202( 受付時間 9:00~17:30)

この記事を書いた人

里菌 かこ
「暮らしの発酵通信」ライター/発酵ライフアドバイザーPRO.

微生物関連会社に10年務め、農業・健康・環境などあらゆる分野での微生物の可能性について取材し、業界紙に掲載。発酵ライフアドバイザーPRO.の資格を取得し、発酵食品についても広く知識を深める。ライティングだけではなく、ワークショップ講師やイベント企画も務める文武両道の発酵ライター。

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